婚約指輪のリメイク丨普段使いしやすいデザインとは?
ご自身の婚約指輪や、ご家族から受け継いだ大切な指輪が、デザインの古さや使いにくさからタンスの奥に眠ってはいないでしょうか。大切な想いがこもったダイヤモンドの指輪を、現代のライフスタイルに合わせて「普段使い」できるデザインに作り替えるリメイクは、多くの方に選ばれています。
本記事では、仕事や家事、育児といった日常の動作でストレスを感じない、普段使いしやすい指輪のデザインについて解説します。
普段使いしやすい指輪の「3つの条件」
高さを低くする(引っかかり防止)
古いデザインの婚約指輪は、ダイヤモンドを高く持ち上げる「立て爪」タイプが主流でした。しかし、この「高さ」が、物を掴む時や衣類を着脱する時に最も引っかかる原因となります。
リメイクでは、ダイヤモンドを留める台座を低く設定し、指輪全体がなるべく出っ張らないように作り替えます。
爪や縁を滑らかにする
ダイヤモンドを留めている「爪」の先端が尖っていたり、指輪の角が立っていたりすると、ニットや髪の毛に引っかかりやすくなります。
リメイク時には、爪の先端を丸く滑らかに仕上げたり、指輪全体の角を丸く削ったりすることで、ストレスのない着け心地を実現できます。
丈夫な留め方と十分な厚みを選ぶ
毎日着ける指輪は、家事や仕事でのふとした衝撃に耐えられる「丈夫さ」が必要です。ダイヤモンドを金属で埋め込んだり、ぐるりと囲んだりする留め方は、衝撃から石を守り、爪が緩むリスクも最小限に抑えられます。 また、指輪の「腕」と呼ばれるリング部分に十分な厚みを持たせることで、長年の使用による変形も防ぐことができます。
【デザイン別】普段使いしやすいリメイク案
ダイヤを金属で囲むデザイン
ダイヤモンドの全周を、地金(プラチナやゴールド)でぐるりと囲むデザインです。石全体が金属で守られるため耐久性が非常に高く、爪がないため引っかかりは最小限になります。
見た目もモダンでカジュアルな印象になり、日常の服装にも合わせやすいのが特徴です。
ダイヤを指輪に埋め込むデザイン
ダイヤモンドを指輪の腕(リング)部分に埋め込み、表面が平ら(フラット)になるように仕上げるデザインです。指輪の表面に出っ張りがないため、手袋の着脱が多い医療・介護関係の方や、小さなお子様がいる方にも最も安心してお使いいただけます。
高さを抑えた「低い爪」のデザイン
「婚約指輪らしい華やかさも残したい」という方には、伝統的な爪ありのデザインを、現代の普段使い仕様に合わせて「低く」作り替えるのがおすすめです。
石を留める位置を極限まで低く設定し、爪の本数を6本から4本に変えるなど、光を取り込みつつも引っかかりにくい工夫を施します。華やかさと実用性を両立させたい方に最適です。
結婚指輪と重ねるエタニティ風デザイン
リメイクを機に、結婚指輪と美しく重ね着けできるデザインにするのも人気です。受け継いだダイヤモンドを中央に低く留め、その両脇に小さなメレダイヤを並べることで、華やかながらも高さを抑えたデザインが実現します。
指輪が着けられない方へ「ペンダント」
お仕事柄、指輪の着用が一切できない方や、指輪を着ける習慣がない方には、指輪のダイヤモンドを使って「ペンダント(ネックレス)」にリメイクする選択肢もあります。
大切なダイヤモンドを、デザインはそのままに、毎日肌身離さず身に着けることができます。
リメイクの素材選び
地金の選び方
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プラチナ(Pt900)
婚約指輪として最も一般的な素材です。変色の心配がなく、ダイヤモンドの白い輝きを最も引き立てます。 -
K18イエローゴールド(K18YG)
華やかでおしゃれな印象になります。プラチナに比べて硬さがあり、日常の細かな小傷が地金の色と馴染んで目立ちにくいという特徴があります。 -
K18ピンクゴールド(K18PG)
肌なじみが良く、優しい印象を与えます。
元の指輪がプラチナでも、新しく作る枠をゴールドに変更するなど、お好みやライフスタイルに合わせて自由に選ぶことができます。
表面仕上げ(小傷への対策)
毎日使う指輪には、細かな生活傷が必ずついていきます。ピカピカの「鏡面仕上げ」も美しいですが、あえて表面を「マット(つや消し)」や「ヘアライン(筋目)」仕上げにすることで、細かな傷が全体に馴染み、目立ちにくくなるというメリットがあります。
公開しないリメイクの進め方
1. 相談と指輪の診断
まずは、お客様が「なぜリメイクしたいのか」「どんな場面で着けたいのか」という想いやご要望を詳しくお伺いします。
同時に、お持ちいただいた指輪の状態(ダイヤモンドの傷や欠け、爪の緩み、指輪の歪みなど)を専門家が診断します。安全にリメイクが可能か、石の魅力をどう活かすかを判断する重要な工程です。
2. デザインの提案
診断結果とお客様のご要望に基づき、普段使いに最適なデザインをご提案します。サンクイル岐阜のようなオーダーメイド専門店では、お客様のイメージをデザイン画や3Dデータなどで立体的に確認しながら、細部まで調整することが可能です。
3. 製作
デザインが確定したら、熟練の職人が製作に入ります。リメイクは、大切な石を一度外して新しい枠に留め直す、非常に繊重な作業です。鍛造製法など、丈夫な作りにこだわる工房を選ぶとより安心です。
4. アフターケア
リメイク後も長くご愛用いただくため、定期的な点検(クリーニングや爪の緩みチェック)が大切です。サンクイル岐阜では、永久アフターフォローをご用意しておりますので、日常でついた小傷の磨き直しなどもお気軽にご相談ください。
まとめ
大切な婚約指輪をリメイクして普段使いすることは、その指輪に込められた想いを、しまい込まずに毎日肌で感じられる最良の方法です。リメイクを成功させるためにもデザインの華やかさだけでなく、「高さを低く、滑らかに、丈夫に」という実用性を追求し、ご自身のライフスタイルに寄り添ったデザインを選ぶことが大切です。
サンクイル岐阜では、お客様の大切な想いを形にするオーダーメイドリメイクを承っております。タンスに眠っている指輪がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。



