指輪をつけていたら、指が青くなった!変色する原因と対策について解説
「指輪を外したら、指に青色や緑色がついてる…」そんな経験はありませんか?
これは大抵の場合、金属の性質や汗との反応によるものです。
この記事では、青く変色する原因から正しい落とし方、再発を防ぐ対策までわかりやすく解説します。
なぜ指が青くなる?原因は化学反応
指が青くなる主な理由の一つは金属や汗・皮脂の反応です。
銅を含む金属
銅を含む地金(真鍮、銅合金)は、汗や皮脂に含まれる成分と反応しやすく、その結果「青緑色のサビ(銅塩)」ができます。
これが皮膚に付着すると、指が青っぽく見えるのです。
シルバー製の指輪
銀は空気中の硫黄成分と反応して黒くなります(硫化反応)。
この黒ずみが指につくと、灰色~青っぽい汚れに見えることがあります。
メッキ加工がはがれた場合
ロジウムメッキやプラチナコートなどの表面コーティングは数ミクロンしかなく、摩耗すると地金(下地の金属)が露出してしまいます。
中の金属が、上記のように銅や銀を含む金属であれば、化学反応を起こします。
金属アレルギーとは違う?
ただしこういった反応は、金属アレルギーとは別物です。
青色汚れは主に「化学反応でできたサビが皮膚についただけ」の付着よごれであり、しっかり洗えば落ちます。
その反面、金属アレルギーは体の免疫反応によって起こります。
赤みやかゆみ、水ぶくれといった炎症はアレルギーの可能性があるため、症状が強い場合は皮膚科に相談してください。
【今すぐ】青い汚れの安全な落とし方
青い色移りは、この手順に沿って手を洗いましょう。
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ぬるま湯+中性石けんで、色がついている箇所をやさしく洗う
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落ちにくい場合は、ベビーオイルやオリーブオイルをコットンになじませて拭き取り、その後石けんで洗う
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まだ残るときは、重曹ペースト(重曹+少量の水)で軽く擦り、流水で流す
※漂白剤やクレンザーなど刺激の強いものは、皮膚にダメージを与えるので使わないようにしましょう。
再発させないための4つの対策
手をしっかり乾かして装着する
手洗い後の水分やハンドクリーム(油分)は、金属と皮膚の間に残ると化学反応を促進しやすくなるので、まずは化学反応のもとを解消します。
水仕事・入浴・スポーツ時は外す
水分や洗剤、汗やプールの塩素、運動時の摩擦は、金属の劣化・腐食などにつながるので、必ず外しましょう。
外し忘れたときは、素材に合わせて適切にクリーニングをすると長持ちします。
指に汗がこもる場合はサイズ調整を
リングがきついと空気の流れが悪くなり、汗や皮脂からよごれにつながります。
指輪の見直し
18K以上やプラチナ製など銅を含まない素材への見直しや、ロジウムコーティングで保護するのも効果的です。
ロジウムコーティングについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
金属アレルギーの方に人気の”ロジウムメッキ”、メリットとデメリットとは
指輪本体のクリーニングも忘れずに
汚れの原因は指輪本体にもあります。クリーニングを忘れずに行いましょう。
金・プラチナ
薄めた中性洗剤で軽く洗い、柔らかい布で水分をしっかり拭き取りましょう。
シルバー
専用のシルバークロスで優しく磨いてください。
メッキ加工済みの指輪
研磨剤などはつけず、柔らかい布で優しく磨いてください。
地金が見えている場合は、再度コーティングをしましょう。
宝石付き
変色や剥がれが目立つ場合は、専門店での磨きや再メッキをおすすめします。
水に弱い宝石は、超音波洗浄をしないでください(エメラルド・オパールなど)。
指輪やジュエリーのお悩みは”サンクイル”へ
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