情熱、仁愛、威厳の宝石言葉を持つ、7月の誕生石、ルビーについて。
ルビーは、情熱の宝石言葉にふさわしく、赤い色が美しい宝石です。
ルビーとは
コランダムという鉱物の中で、赤い色をもつものがルビーです。ちなみにコランダムにはいろいろな色がありますが、赤以外のものはすべてサファイアに分類されます。サファイアは青いイメージがありますが、それ以外の色もあるのです。ルビーは深く濃い赤色をしたものほど価値が高いとされており、赤が濃く透明感のあるルビーは「ピジョンブラッド」と呼ばれる最高級品です。その他、サクランボのような赤色の「チェリーピンク」や、やや黒味がかった「ビーフブラッド」などもあります。ルビーは産出量が少なく、希少性が高いため、その中でも色が美しく透明度の高いものは非常に高い値段で取引される宝石です。
ルビーの歴史
ルビーは古くからお守りとして、大切にされていました。古代ローマで粉薬にして飲んでいたという説や、ビルマでは不死身になるために体に埋め込んでいたという話など、そのパワーを求めて人々が重宝していたことが伝わっています。ジュエリーとしても古くから愛されており、中世の肖像画などにもルビーを身に着ける貴婦人は数多く描かれています。ルビーは体の右側につけるとより高い効果が得られると言われていたこともあり、右側に身に着ける人が多かったのも確かです。日本でも紅玉と呼ばれ大切にされてきました。
ルビーの宝石言葉
ルビーの宝石言葉は「情熱」「仁愛」「威厳」などです。赤い色はまさに情熱を連想させますから、ぴったりの宝石言葉と言えるでしょう。7月の誕生石ですが、恋人に贈る宝石としても人気が高く、ダイヤモンドやサファイアなどと組み合わせてデザインリングにしても素敵です。
ルビーのお手入れと保管
ルビーは比較的硬い石ですので、お手入れや保管をする際にそれほど心配することはありません。普段は使った後に柔らかい布で拭く程度で十分ですし、汚れが気になったら中性洗剤を溶かしたぬるま湯に入れて、優しくこすって洗いましょう。しっかりすすぎをすればきれいになります。強度があるので、保管の際に傷がつくことはあまりありませんが柔らかい石と一緒に保管すると傷付けてしまうこともあるのでその点だけ注意です。
まとめ
ルビーは古くからパワーの強い石として重宝されていた宝石です。赤い色が美しく、希少性も高いためジュエリーのアクセントとしても人気があります。情熱や仁愛などの宝石言葉を持つ7月の誕生石です。