スターリングシルバ-とは?純銀ではないの?
ジュエリーの刻印などでよく見かける「スターリングシルバー」は純銀とは異なります。
スターリングシルバーとは
金や銀、プラチナなどの貴金属のジュエリーには、その純度を表す刻印が施されているものが多いです。金は24分率で表すため18Kは18/24、つまり75%が金であるという意味ですし、プラチナや銀は1000分率で表すため90%がプラチナという場合はPT900などと刻印されています。銀も基本的には1000分率で表すのですが、銀の場合は数字ではなく「Sterling」と刻印されていることがあるので、心配になったことがある人もいるかもしれません。スターリングシルバーとは銀が92.5%含まれた金属のことで、SV925と同じ意味です。そのため、SV925とSterlingの両方が刻印されている場合もあります。
スターリングとは
スターリングとは「信頼できる」「価値のある」「本物の」といった意味を持つ言葉です。つまりスターリングシルバーと刻印されていたら、信頼できる銀製品ということになります。純銀とは異なりますが、銀製品としては高い品質と評価をもつということになりますから、スターリングシルバーのジュエリーは安心して身に着けるとよいでしょう。
なぜ純銀ではないの?
銀は、金属としては非常に柔らかい性質を持っており、それだけでジュエリーとして使うには強度が足りない場合があります。もちろん望む形状にすることは可能であっても、指輪にすると歪みやすくなったり、ネックレスにするとチェーンが切れやすくなったりするため、強度を上げるために別の金属を少量混ぜるのです。混ぜる金属は決まっていませんが、最も多いのは銅で、銀を92.5%、銅を7.5%使ったものが一般的だといえます。スターリングシルバー、SV925は、十分の強度を持たせつつ、銀を高純度で含んでいる「価値のある」金属ということですから、銀のジュエリーを選ぶときはスターリングシルバーを選ぶと安心です。SV1000、つまり純銀のジュエリーもあるのでそちらを選ぶこともできますが、その際には扱いに注意して使用するとよいでしょう。
まとめ
シルバーのジュエリーなどに刻印されていることが多い「スターリングシルバー」とは92.5%の銀が含まれる貴金属であること、つまりSV925ということを意味しています。別の金属を混ぜているのは、それだけでは強度に不安がある銀を、安心して使える硬さにするためであり、銀製品の品質としてはスターリングシルバーは信頼できるものと考えてよいでしょう。