貼り合わせ石とは?どんなのがあり、見分ける方法は?
精巧な貼り合わせ石になると、素人には見分けるのが困難です。
貼り合わせ石とは
貼り合わせ石とは、一つの原石から切り出した宝石ではなく、天然石と人工石など別々の素材を貼り合わせて作った石のことです。表面だけを天然石にすることで、一見天然石のような輝きを持った石になりますが、天然石の部分はほんのわずかですのでその価値は大きく下がります。2つの石を貼り合わせたものをダブレット、3つの石と貼り合わせたものをトリプレットと呼びます。
貼り合わせ石にはどんなものがあるの?
貼り合わせ石が多いとされている宝石に、オパールがあります。オパールは独特の遊色効果による輝きが魅力ですが、その遊色効果はある程度厚みがないときれいに出ないものです。しかし、産出される天然オパールの中には十分な厚みが取れない平たいものも多く、そうしたものは2枚重ねることによって厚みを出し、遊色効果を生み出している場合があります。オパールの産地であるオーストラリアなどでもよくされている方法で、極度に安いオパールは「産地だから」というのではなく、貼り合わせ石である可能性も考えて検討しましょう。また、ルビーやガーネット、ダイヤモンドもダブレットがあり、表面の輝きで本物に見えてしまうことも少なくありません。
見分ける方法
貼り合わせ石を見分ける方法は、その宝石を横から見ることです。石を横からルーペで見ると、接合部分が見えることもあります。また、中に見える気泡がスッパリと切れていることで見分けられる場合もあります。ただし、ルースの状態であれば横から見ることができますが、ジュエリーとして台座に固定されている場合は、デザインによっては横から見ることはできません。そうなると見分けるのが非常に困難なものもあります。
ダブレットとしてデザインされているものも
本物と偽って貼り合わせ石を販売しているのは問題ですが、ダブレットとして別々の石を貼り合わせることで、デザイン性を持たせたジュエリーも少なくありません。透明の宝石の奥から色の濃い宝石の色をのぞかせることで奥行きのあるジュエリーになりますし、別々の色を組み合わせることでオリジナリティのあるジュエリーに仕上げているものもあります。ダブレットとして販売されているものは問題ないので、好みに合わせて使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
貼り合わせ石とは2つ以上の宝石を貼り合わせた宝石で、イミテーションとして扱われます。横からルーペで見れば見分けられますが、素人にはなかなかわからないものも多いです。