ダイヤモンドの鑑定書でよくみるGIAとは何ですか?
GIAは、世界で最も信用されている宝石の研究・教育機関
GIA(Gemological Institute of America)とは、米国宝石学会のことで、これは現在、世界で最も認められている宝石の研究や教育を行う機関になります。
1931年に創設されたこの機関は、宝石についての研究を行うとともに、宝石に関する知識を広く伝えるための教育機関としての役割も持っており、現在世界中に10のキャンパス、9つのラボ、4つの研究センターを展開しており、宝石の鑑定以外にも宝石に関する人材の育成なども行っています。
GIAの鑑定書
ダイヤモンドの鑑定書にGIAのものが多いのは、GIAがダイヤモンドのグレードを表す4Cを生み出した機関であり、最も信頼できる鑑定機関であることが関係しています。カラット・カラー・クラリティ・カットという4つの鑑定基準は4Cと呼ばれ、現在は世界中でその基準により鑑定が行われていますが、その発祥はGIAによるものです。見ただけではなかなかわからないダイヤモンドのグレードを明確に表し、その価値を判断しやすくした4Cは、現在でもダイヤモンドを選ぶ際の大きな指標として使われています。
また、GIAは非営利機関であるため、その鑑定内容は中立で純粋に宝石のクオリティを表すものとなっており、その点もGIAが信頼できる機関とされている一因です。
日本におけるGIAの鑑定
GIAは海外の鑑定機関ですが、日本ではそれ以外にも中央宝石研究所(CGL)やAGTジェムラボラトリーといった鑑定機関があり、2012年にGIAが日本にラボを作るまでは、これらの機関が鑑定を行っていました。こうした機関が行う鑑定も、GIAの基準に即しており、鑑定内容は同じものになるようになっていますが、微妙な差が生じることもあります。GIAが東京にラボを構えてからは、日本でもGIAによる鑑定が行われるようになっています。
鑑定書はGIAもしくはCGL、AGTが発行しているのが一般的で、いずれにしても、鑑定基準はGIAのものに沿っているので、心配することはありません。
まとめ
GIAとは、米国宝石学会のことで、宝石に関する研究や教育を行っている非営利機関になります。世界で最も信頼されているダイヤモンドの鑑定機関でもあり、鑑定書に記載されるダイヤモンドの4Cを生み出したのもこの組織です。
現在は東京にもラボを構えており、GIAの鑑定を日本で受けられるようにもなりました。鑑定書にGIAの記載があれば信頼できると考えてよいでしょう。