細い指輪によく使われるハードプラチナとは?そのメリットとデメリット。
ルテニウムを混ぜることでプラチナの強度を各段に上げることができます。
ハードプラチナとは
プラチナはもともとあまり硬い金属ではありません。純度100%のプラチナで指輪を作ると、どうしても強度が足りず使っているうちに歪んだり、キズが付きやすくなってしまいます。そのため、一般的に使われているジュエリーのプラチナには、別の割り金を5~10%程度混ぜることで、強度を上げているのです。割り金によく使われるのはパラジウムですが、この時にルテニウムという金属を数%混ぜると、さらに強度が上がりますが、そうして作られてものを一般的にはハードプラチナと呼びます。ただし、ハードプラチナという呼称は、ショップによっても異なり、単にPt950よりも硬いということでPt900をハードプラチナと呼ぶ店もあるので、ルテニウムを使ったハードプラチナと求める場合は、割り金についてもきちんと確認をしたほうがよいでしょう。
ハードプラチナのメリット
ハードプラチナのメリットは、純度が高くてしかも丈夫なジュエリーができるということです。細い指輪などは特に強度が弱くなりがちなので、ハードプラチナを使うことが多いです。細い華奢な指輪や、繊細なチェーンなどでも強度を保つことが出来るのがハードプラチナのメリットです。
また、最近ではPt999と高純度でもハードプラチナにすることで強度を上げたものを作れるようになっているため、純度の高いプラチナを好む人にはよいでしょう。また、プラチナはアレルギーを起こしにくい素材ですので、純度を上げることで、割り金によるアレルギーのリスクを減らすことができるのもメリットでしょう。
ハードプラチナのデメリット
ハードプラチナのデメリットは、強度が上がるために加工が難しくなるということです。リメイクはもちろん、修理も店によっては断られることがあります。また、引き受けてくれる場合でも、料金が割高になる可能性があるでしょう。
まとめ
ハードプラチナとは、プラチナにルテニウムなどの強度が上がる金属を割り金として使うことで、純度が高くても硬くなるようにしたものです。
細いリングなど、素材の強度が求められるジュエリーには特に重宝されるため、ショップで見かけることも多くなりました。純度が高くて、しかも丈夫なジュエリーができるというメリットはありますが、加工が難しいので修理が必要になったときなどは、料金が割高になる可能性もあります。