結婚指輪のデザインで人気の高いミル打ち(ミルグレイン)、そのメリットとデメリットについて。
シンプルでありながら、華やかさも併せ持つミルグレインは、結婚指輪にふさわしいデザインです。
ミル打ち(ミルグレイン)とは
ミル打ちとは、ライン上に細かい粒を打刻していく技法です。リングによく使われるのは、リングの両側のふちに沿ってミル打ちをするデザインで、シンプルなリングがミル打ちを施すことで上品な華やかさを持つようになります。デザインによっては、リングの中央にミル打ちでラインをつくったり、斜めにラインを入れたりすることもあります。ミルグレインとは、ラテン語で「千の粒」を意味する言葉で、「子宝」や「長寿」「永遠」といった縁起の良い意味を持つのも結婚指輪にふさわしい点です。また、ミル打ちはその細工の細かさから、まるで花嫁のウエディングドレスに使われるレースのような雰囲気を感じさせます。その点も、結婚指輪に使われることが多い理由でしょう。
ミル打ちのメリット
ミル打ちのメリットは、まずシンプルなリングを華やかにして、デザイン性を高めるということがあります。ミル打ちした部分はキラキラと輝き、豪華な印象になるのです。長く身に着けることになる結婚指輪だからこそ、飽きのこないシンプルなものが良い、という一方で、それでも可愛らしさやオリジナリティは忘れたくないというのが多くの人の希望でしょう。ミル打ちは、さりげない加工なので年代を問わずに身に着けることができ、男性でも抵抗なくつけやすいデザインであることから、結婚指輪に多く使われているのです。
ミル打ちのデメリット
ミル打ちのデメリットは、細工が細かいためその部分に汚れが溜まりやすいということがあります。つるつるした部分は磨けばきれいになりますが、ミル打ちした粒の根元まではどうしても磨くのは難しくなります。つけ置きなどの洗浄をしないと、完全にはきれいにならないのが困ったところです。また、ミル打ちをするには、あまり硬い金属では困りますが、柔らかすぎると使っているうちにミル打ちした部分がすり減ったり、歪んだりすることがあります。その他のデメリットとしては、ぐるりと全面に細工がされているので、サイズ直しも断られるケースがあるので、その点も注意が必要です。
まとめ
ミル打ちのリングは、シンプルでありながら品の良い華やかさがあるということで、結婚指輪に選ぶ人も多いです。年代を問わず使いやすく、男性もつけやすいのも魅力ですが、汚れが溜まりやすかったり、サイズ直しがしづらいといったデメリットもありますので、その点も考慮して選ぶようにするとよいでしょう。