オーダーメイド指輪をハイブランドのと似せて作ることはできますか?著作権など大丈夫?
明らかにブランド物のデザインに似せたものを作ることは出来ません。
指輪の著作権
一般的に、シンプルな指輪には著作権が発生することはありません。ダイヤモンドのソリティアリングや、シルバーの装飾のない一連リングなどは多くのブランドから発売されていますが、著作権などで問題になることはもちろんないですから、そのようなリングを作るのは全く問題ありません。ただし、明らかに特定のブランドに似せて作った指輪や、そのブランドのものと見間違えるような指輪は、著作権の侵害に当たる可能性があるので、作ることはできません。
著作権とは?
そのブランドがデザインを登録していなくても著作権に関わるの?と思うかもしれませんが、著作権は何も申請をしなくても発生します。たとえ誰かが絵を書いてそれをネットで公表したら、その時点でその絵の著作権はその人に帰属するのです。申請が必要なのは商標登録で、商標登録の場合はその登録者の利益を守るためのものですから、そのブランドがデザインの商標登録をしていた場合、似せるつもりがなく、うっかり同じデザインになってしまっただけでも問題になることもあります。著作権の場合でも、知っていてわざとそれを真似するのはアウトです。
ブランド名が入っていなくてもダメか?
著作権の点からは、ブランド名が入っているともちろんダメですが、入っていないくても明らかに特定のブランドの指輪に似せて作ったものは問題があります。たとえば、カルティエのLOVEリングなどは、模様が入っていることもあって、同じように作るとブランドの指輪と見間違える人も多いでしょう。その場合はオーダーメイドで作ることは出来ませんが、あくまでそのブランドのデザインをベースにしながら、オリジナルのデザインにすれば作っても問題ありません。ハイブランドの高い指輪は、それだけ洗練されておりデザインの面でも素材の面でも素晴らしいのは確かです。そのよいところを活かして、オリジナリティをプラスすることで、著作権的に問題なく、なおかつより素晴らしいデザインの指輪を作ることができるでしょう。
まとめ
ハイブランドの指輪を真似て同じようなデザインで作ることはできません。ただし、それをベースにアレンジしたものは作ることができるので、より自分らしい指輪になるようにデザインを考えていくとよいでしょう。